サポーター代表のことば

2011年8月アメリカのデューク大学/キャシー・デビッドソン氏が、ニューヨークタイムズ紙で語った有名な予測があります。
「2011年度アメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在しない職業に就くだろう」
この予測の根拠は、AIによる自動化が雇用に影響するということです。
確かに、AIの発展は日進月歩です。自分が小学生だった頃を思い出すと、
現在のようなスマホやタブレット端末が1人1台の存在になることなど、想像もつかなかったことが現実となっています。
地元のスーパーのレジも、AI化が進んでおり、レジの仕事がなくなっています。
AIが人の仕事に置き換わるこれからの時代、人間がAIに負けないものを考えることは必要です。
AIに負けない人間の力は何か。私は「経験」だと考えます。
フィールドで学ぶ「経験」の蓄積や、現場の「経験」によって生じる感情、そして現地の人々との対話という
「経験」を通じて、人の考えが変化したり、より強まったりする思考の可塑性は、AIにはできないことだと思うのです。
ボルネオ島は地球規模の課題を「経験」できる最適のフィールドの1つです。
経済発展の代償に、環境や生物多様性が破壊されているジレンマをボルネオ島では「経験」できます。
この「経験」を毎年約20名の学生たちが「中高生対象ボルネオ島スタディツアー」で体験しています。
2015年から始まったこのツアーも、2017年8月をもって100名を超える学生がボルネオ島に渡航しました。
渡航後、地球規模の社会課題を「自分ごと化」した学生たちが、決して簡単ではない課題解決に向けて、
様々な行動を生み出すために学生団体を立ち上げました。それがSGBCです。

SGBCの学生たちは、既存の枠にとらわれず、さまざな活動に挑戦しています。
SGBCの学生たちは、学校も学年も様々です。しかし、ボルネオの「経験」を共有しています。
この「経験」の共有はとても大きな所属意識となっています。
また、学校も学年も様々であるからこそ、それぞれが自分の強みを生かしながら活動しています。
私たち大人は、自分たちの経験値と人脈を使って、彼らの活動をサポートしています。
持続可能な社会を目指し、地球規模の課題を「経験」した学生たちと
大人が協働しながら、課題解決を目指す「場」を作り上げていきます。

持続可能な社会に向けて、行動するチームでありたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

2018年4月5日 山藤旅聞 SGBC代表
都立高校教諭・Think the Earth/SDGs コミュニケーター・未来教育デザインConfeito/共同設立者